西穂高岳
(山行日)2002年3月8日〜10日

(メンバー)脇屋龍人、三好一賢、木下 荘、以上3人。
(記  録) 簡単に登ってくる予定で出掛けた西穂高であったが、風力7〜8、瞬間では9はあったのでは、と思われる強風に遭い、山頂を踏むことが出来ず残念な結果に終わった山行きでした。
3月8日(金)晴れ。
 脇屋、木下の二人は「青春18」切符を利用、鈍行列車の旅を楽しみながら高山へ入る。宿は昨年も泊まった「桑谷屋」。10:30就寝。
3月9日(土)晴れ。
 起床7:00、高山駅前8:30新穂高行きのバスに乗車。乗客はわれわれ2人と、途中から乗ってきた1人の3人だけ。平湯で三好氏が乗り込んできてメンバー全員が揃う。11:30スパッツだけを着けて西穂高口駅をスタート。トレースはしっかりついていてラッセルは不要。西穂山荘着13:30。暫く休憩した後、明日の偵察もかねて、小屋帰着17:00を前提にサブザックだけで14:10上へ向かって小屋を出発する。「独標」手前のピークは飛騨側をトラバース気味に通過、岩雪混じりの最後の壁を登って「独標」山頂15:10到着。15:30下降を開始して往路を戻る。西穂山荘着16:30。
 レストルームで休憩中、小屋の若者2人が慌ただしく登攀用具を身に着けて出発の準備を始める。詳しいことは分からないがピラミッドピーク手前のピークで滑落遭難事故が発生した模様で17:30頃2人は小屋を飛び出して行く。後で分かったことだが、翌10日、ヘリコプターで救助されたようだ。
3月10日(日)晴れ、風猛烈に強し。
 起床3:00出発4:00、外に出てみると空は満天の星空だが風が強い。アイゼンを着け、風対策で目出帽に身を固めて歩き出す。今日午後から天候が崩れる予報なので、早立ちしたわれわれがトップのようだ。西穂山荘から北東への斜面を登って行く。登るほどに風が強くなってくる。ピッケルを支えに耐風姿勢で進むが飛騨側からふきつける突風、烈風で飛ばされそうになる。2〜3歩よろよろと歩いては耐風姿勢、2〜3歩よろよろと歩いては耐風姿勢と言った調子でピッチが上がらない。身に着けた衣服が風に煽られてバタバタと音を立てる。途中、小さな岩陰で一服するが風を防ぎきれず休憩にならない。すぐに歩き出す。とにかく風が強い。体感温度は相当低いと思われる。プラスチックブーツでも足先が冷たくなってくる。
  「独標」手前200bほどの地点で信州側斜面の雪を崩して腰をおろす。5:51ようやく東の空が明るくなってくる。快晴ではあるが風は相変わらず。気温は−7℃だが風のため実際の温度より寒く感じる。この強風下ではこの先の岩場の通過は危険過ぎる。15分ほど様子をみるが風の止む気配はない。残念ながら西穂高山頂はあきらめて引き返すことに決定。下りも風に翻弄されながら7:00西穂山荘に帰り着く。レストルームでわれわれの隣にいた登攀用具に身を固めたパーティーも強風のため引き返してきた、とのことであった。
 夜から天候が崩れる予報なので7:55小屋を出発し下山。新穂高温泉バス停前にある入浴料無料の村営公衆浴場で一風呂浴びて、新穂高温泉11:50発のバスで帰路に着く。
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 西穂高口でスパッツを着けて身支度を整える。
2002年3月9日11:30
 
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 11:55西穂高岳の見える場所で昼食。   

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