蝶ケ岳〜常念岳〜大天井岳〜燕岳縦走

山行日     2004・8・25〜29
場 所      蝶ケ岳〜常念岳〜大天井岳〜燕岳縦走
参加者     O会 19名
行動記録
 8/25)岡本22:30発(バス)〜
  /26)上高地5:40着ー6:00発〜徳沢8:21ー8:40〜長塀山13:35〜蝶ケ岳ヒュッテ15:10(泊まり)
  /27)蝶ケ岳ヒュッテ6:53〜横尾分岐7:18〜蝶ケ岳三角点7:29〜常念岳頂上12:55〜常念小屋14:29(泊まり)
  /28)常念小屋6:47〜東天井岳9:05〜大天荘10:15−10:33〜切通岩11:35〜為衛門吊岩12:37〜蛙岩13:57〜燕山荘14:57〜燕岳頂上15:15ー15:23〜燕山荘15:53(泊まり)
  /29)燕山荘6:32〜合戦小屋7:25〜中房温泉10:01ー11:30〜岡本18:40

(状況)
 今回は登攀用具の要らない気楽な一般道の道程で、このグループとの山行は、初めてであったが天候にも恵まれ、その上、燕山荘ではコンサートまで聞かせてもらえて、なんとも優雅な、大変楽しい、楽しい山旅でした。、時間的にもゆとりがありビールをよく飲んだ山行きでもありました。

8月26日(月)快晴
 夏も終わりに近いためか予想外に登山客の少ない早朝の静かな上高地にバスは午前5:40に到着した。総勢19名をA・B2班のパーティーに分け、B班、A班の順で上高地を6:00出発。途中、朝食をとって長塀尾根の末端、徳沢に8:21到着。徳沢園北東にある道標に沿っていよいよ山道に入る。
 
 昨夜は夜行バスで睡眠不足のせいだろう、メンバーの一人が11:54、14:05の2度にわたり痙攣を起こすアクシデントがあったが空身になってもらって大事に至らず15:10蝶ケ岳ヒュッテに到着する。早速、夕食前に一杯。夕食はうなぎの蒲焼、最近の山小屋の食事は豪華なものである。
 昨夜の睡眠不足と初日の疲れもあるのだろう19:00全員早々と床につく。

8月27日(火)快晴
 昨日の行動でメンバーの一人の靴底がパックリと口をあけて、使い物にならず小屋にあった靴を借用する羽目になった。サイズの合う靴が偶然あったのは幸いであった 。事前の点検の問題もあるが、最近、よくある事故のようで困ったものだ。登山用具店では注意書きを配布しているようだが・・・・。後日、他のメンバーにも同様のトラブル が発生する。
 
 5:30朝食。記念撮影の後、蝶ケ岳小屋6:53出発。昨日痙攣を起こしたメンバーも元気が回復した模様。全員快調なようだ。途中、槍・穂高連峰の景観を楽しみながら、のんびりと今日の宿、常念小屋を目指す。このグループは毎年、北アルプスへ出掛けて今年で8年目、出掛ける前にはトレーニング山行をしているだけあってチームワークも素晴らしい。
 常念小屋着14:29。小屋へ早く着くとビールを飲む時間も長くなる、この調子では太って帰ることになるのでは、と心配だ。

8月28日(水)小雨後晴時々曇
 5:00過ぎ自宅から電話が入り「従兄弟死去」の訃報を知らせてくる。1ヶ月前に2人で車で田舎へ行ってきたばかりである。突然の死でビックリする。定年後趣味にしていた畑仕事から帰って奥さんのそばで突然亡くなったようだ。以前から心臓を少し患ってはいたがまだ65歳、少し若すぎる。残念だが苦しまずに死を迎えたのが、せめてもの慰め、と思うことにしよう。山行中に訃報が入るのは2001年ネパール、アイランド・ピーク遠征中に連絡を受けた父親の死去以来2度目である。

 今日はA班・B班の女性メンバーが入れ替わった班編成で6:47常念小屋を出発。小屋をでてすぐにハイマツ帯の急登である。起床時は小雨が降っていたが、ハイマツ帯の途中、7:00頃には青空が見えてくる。この急登の途中で老夫婦に追い着かれる。その後、このご夫婦とは燕山荘まで後になり先になりご一緒することになるが、横通岳を巻いている途中ではなかったかと思うが、先ほどのご夫妻のうちご主人だけが戻ってこられるのに出会う。聞くと途中で眼鏡を置き忘れたので取りに戻られる、とのこと、普通ならば戻るのは億劫になって眼鏡をあきらめるところだろうに、気軽に戻っていかれる様子は相当歩かれている方のようだ。いずれにしてもお元気なものだ、と感心する。

 大天井岳の直下「大天荘」に10:15に到着、10:33までトイレ休憩。休憩中にトップを務めてくれていた大西氏が「従兄弟さんの訃報が気になっているのですか?」と気遣ってくれる。余りにも突然の死に驚き、生前の彼に思いをはせながら行動していたのが態度に現れていたのかもしれない。お心遣いに感謝する。

 燕山荘14:57着。すぐに希望者だけで燕岳山頂へ駆け上がる。小屋へ帰ると残った連中はすでにビールパーティー。燕山荘では小屋のご主人赤沼健至氏が小屋におられる時は毎晩アルペンホルンの演奏が聴けるそうだ。この夜もアルペンホルンの演奏に続いて、クラシックコンサートを聴くことができた。
 (参考)「岳人7月号別冊」に「夏の山小屋24時」と題して燕山荘についての詳細が紹介されています。

8/29(木)
 6:32燕山荘を出発。北海道石巻労山22名の元気なみなさんと前後しながら合戦尾根を下る。先方の最長老は70歳のご婦人、当方は73歳男性が最長老、元気さはもちろんですが、年齢でも負けていませんでした。今回の縦走路の終点中房温泉には大きな事故もなく無事に10:01到着。国民宿舎「有明荘」で一風呂浴び11:30現地を出発、バスの車中は飲 み放しで、岡本に18:40帰着。気持ちの上では、あっという間の到着でした。
 楽しい仲間のみなさんとの楽しい山旅でした。ありがとうございました。
  
(画像をクリックすると拡大します)

8/26、5:40予想外に登山客の少ない静かな上高地に到着。

8/26、6:00上高地出発。

長塀尾根を登る。

蝶ケ岳ヒュッテ

記念写真を撮って蝶ケ岳ヒュッテをを出発8/27、6:57

槍ケ岳、大喰岳、中岳

蝶ケ岳三角点

トリカブト


8/27、12:55常念岳山頂。他のメンバーはさっさと行ってしまったので3人だけの記念写真となってしまいました。

8/27、14:29常念小屋到着。

コマクサ

8/28、10:15大天荘到着。

切通岩のクサリ場。チョット緊張した人も?

雷鳥の親子

為衛門吊岩

蛙岩の冬ルート

8/28、14:57燕山荘到着後すぐに燕岳山頂に駆け上がったメンバー。15:15。

ビヤホールではありません。8/28、17:15 燕山荘。

燕山荘でのクラシックコンサートの演奏風景 8/28、19:21

同左の演奏メンバー

合戦小屋の由来。8/29、7:25合戦小屋到着。

8/29、10:01 無事縦走完了。中房温泉。