木曽駒ケ岳・宝剣岳

登山報告書   報告者    山崎信幸                       2004年5月8日

1.山(場所): 木曽駒ケ岳・宝剣岳

2.期間   : 2004年 3月19日〜3月21日

3.参加者  : 計3名
CL佐々木健一 岩井 隆志 山崎 信幸



4.行動記録:
  月  日 天気 コース  行動概要
3月19日 快晴 大阪ー大津IC(6:30集合)-駒ヶ根IC-
菅の平駐車場(11:00到着仮眠)
3月20日 晴れのち曇り 駐車場(6:30起床)-バス停発(7:10)-しらび平(8:00-8:30)-千畳敷駅
曇りのち吹雪 千畳敷ホテル駅(9:00-9:50発)-乗越浄土(11:00)−宝剣山荘(12:00発)
猛吹雪 駒ケ岳(12:50-13:00)-宝剣山荘(13:40着) 同小屋営業の為、素泊まり
3月21日 快晴 宝剣山荘(7:00発)-宝剣岳中腹(7:30断念)-宝剣山荘前(8:00-8:30)
晴れのち曇り 乗越浄土(9:00)-千畳敷カール(9:30)−千畳敷ホテル駅(10:00発)
しらび平(10:30)-菅の平駐車場(11:30)−駒ヶ根IC(12:30)-
大津IC着(5:30)



5.状況・感想
大津インターチェンジに車を駐車したまま、佐々木号に乗り換えて6:30に出発。
当日のうちに駒ヶ根駐車場に到着。軽く寝酒をして、1時ごろ就寝。
  3/20の朝駐車場前のバス停に並ぶ。我々以外の登山者は10人程度。
標高1660mのしらび平から2600mの千畳敷までロープウエイで10分程度急上昇する。
前夜の酒のせいか、高山病か体調が急におかしくなり、千畳敷駅で暫し休憩する。
  気を取り直し、風雪の千畳敷カールに飛び出す。急な雪壁となったルンゼを直登する
うちに体調も回復してきた。コンクリート状の40度の雪壁を上るにつれて雪は硬くなり、
乗越浄土近くではザイルが欲しいぐらい氷化して、岩井君は動きが急激に悪くなった。
斜面が急でザイルを出すステップも作れない、トップを交代して傾斜の緩い斜面を探しながら
辛うじて乗越に達し、一息吐けることができた。岩井君のアイゼン技術の未熟さを感じた。
乗越浄土では吹雪になり、視界が数十メータと悪い。テントの設営場所を探しながら行くが
積雪は少なく、氷化した斜面と吹溜りが交互にあるだけで、宝剣山荘までくると入口が
開いており、偶々、連休で営業している様子で、客が2,3名いたので暫し休憩した。
一旦小屋の中に入ると地吹雪の外でテントを張る気がせず、素泊まりで宿泊を決めた。
  荷を軽くして、駒ヶ岳に向かうが視界が10mぐらいの中、アイスバーン斜面と膝までの
ラッセルを交互に繰り返しながらで中岳を越え、時々現れる、登山道の仕切りロープを
頼りに駒ヶ岳に登頂することができた。すでに登ってきたトレースはブリザードで消え
意外に厳しい冬山を、久々に体験することができた。岩井君には良い経験になったかも。
  宝剣山荘に戻ると、休憩していた女性登山者が居ないので、小屋の人に尋ねてみると
同行していた、男性5人が宝剣岳に向かい、帰路に1名が木曾側に滑落する事故があり
急いで、下山したと聞かされ、今朝同じバスに乗っていたパーティであった為、驚いた。
 3/21は快晴で宝剣岳に向かったが緩傾斜のトラバース箇所がツルツルに凍り非常に
悪い。左側の尾根筋は雪庇で危険。アイゼン・ピッケルだけではステップを切りながら行く
必要があり、時間が掛かると予想される為、断念して浄土乗越からカールへ下降した。