明神岳東稜登攀苦戦記

山行日     2004・9・17〜9・19
参加者     山崎、佐々木、岩井 以上3名
行動記録
 9/17(金)大阪発沢渡駐車場(深夜)

 9/18
(土)沢渡発上高地7:00明神8:00養魚場ひょうたん池12:00東稜明神岳17:00以降は最悪のツエルトビバーク
 9/19(
日)明神岳7:30前穂高10:50紀美子平(1200)岳沢ヒュッテ13 10-1345上高地1530沢渡駐車場1630平湯温泉高山経由(林さんの会社保養所;草本さん、木下(旧上川)鏡子さ ん、真浦さんらと合流)2000
  9/20(
月)午後帰阪 
状況・感想
  17 雨〜晴れ         18 晴れ〜時々雨          最低気温プラス1
  18日〜19日
 上高地着7:00 朝飯も食ったか食わずか、小梨キャンプ場あたりで何とか体調を整えようとするが、体がしゃきっとしない。 @明神着800 ここで私がタバコを3個も入れた袋を落としたことに気がついた。A次に、養魚場入り口に柵がしてあり、佐々木さん曰く、「これは違うぞ」と、10分ほど行き過ぎて戻ってきました。引き返し勇躍策の中へ入っていき、小屋の横を通り過ぎると小川に突き当たる。渡れるところを探して、うろうろする。B結局、養魚場の小川を渉る橋がなく、倒木に乗って渡ろうとしたら山崎が滑って転がって小川に転落してしまった。全身ずぶ濡れ。あとの二人は靴を脱いで渡ってきた。

 
 その後、対岸の熊笹を藪こぎしてやっとのことで踏跡に出て一息いれる。流水溝のような、沢のような踏み跡をたどり上り始める。疎な樹林を抜けるあたりから、道が大荒れで(台風や、大雨で)木々が下向きに倒れ、道はぬかるみ、歩きにくいことこの上なし。この洗礼で時間はかかるし、大分消耗してしまった。もうやけくそ!。先行きに一抹の不安を覚えるも、抑えて先を進むことにした。やがて、浮石のガラガラ道を登り詰めて、やっと宮川のコルに出た。1030。
 ルート は一旦左の岩壁に向かう。瞬く間に暗雲が覆い被ってきたが天気はまだ大丈夫のようだ。、上高地を見下ろし、なかなか快適。気を取り直し、浮石と藪の中を斜め上に詰め、WX峰岸壁基部の遭難碑レリーフに達して休憩。疎林と瓦礫が交互に現れ、これをトラバースし、ひょうたん池に達したのが1155
 ひょうたん池から上部で(この尾根を登る)休憩もそこそこに取り付きまで藪の中の踏み跡を辿る。馬の背の岩稜が現れた。 ノーザイルで行こうとするが岩井君から待ったが掛かりザイルを出す。この調子では、今日中に突破できなくなると気は焦る。 雲行きも怪しい。覚悟しよう!! 以後、不安定な急な草付と岩を全てスタッカット。佐々木さんはノーザイルで先行する。ルンゼ状や這い松の中をくぐり、バットレスの一枚岩のフェース取り付き1530。雨が本格的に降り出す。すでに佐々木さんは上で声を出している。 右の凹角の残置ハーケン伝いにA0で登るが、雨で濡れた岩はツルツル滑りだし、残 置のお助けザイルで強引に突破する。今日はW級ぐらいか。本峰は、初登攀の岩井君を引っ張りあげるとガラガラの壁。岩稜が垂壁突き当たり、日没も近づき薄暗い中、垂直の草付きを5m左にトラバースして急な岩溝沿いに直上する。やがて、外傾した浮石だらけの頂上岸壁を右に左に弱点を探しながら、最後は右に回りこんだ所が頂上であった。1700
 頂上は雨、ガス、強風、・・日没間近。
頂上から2峰側へ少し折りようとしたが視界が利かない。岳沢側の岩の窪みでツェルトを被り、びしょ濡れのまま、ガスコンロのボンベ1個、ローソク2本でデコボコの窪みで横になることもできず、膝を抱えたままの長い夜が始まった。一晩中、震えながら夜を過ごす。明け方は首筋がカチカチにこわばり、首が回らなくなってしまった。翌朝は7:00ぐらいまでガスで、まったく視界が利かず、強風で時々見える2峰の急峻がガレをとても登る気が起こらず7:30、前穂高に向かってやせ尾根を辿り登り始めた。 時々岳沢から吹き上げる強風で、飛ばされそうになりながら、懸垂1回で最低コルに 到着。風を避けて岳沢側の斜面を尾根に沿って斜上して 前穂高着1050

 紀美子平経由岳沢着1310。ラーメンを注文して一息つこうと思ったが、ラーメンが> 喉を通らない程、疲労困憊。年を痛感。

13
45小屋発、上高地バス停15:30.首が回らず、足が前に出ず、よたよたになって降りてきた。首が回らない状態は2週間残った。

 以上、最悪のコースタイムでさんざんな、しかし、記憶に残る久々のハードな山になってしまった。
  
   山崎でした。


    写真はこちら。