「白馬岳主稜」登攀

入山期間   2003年4月26日(金)〜28日(月)

メンバー    CL:山崎信幸、SL:佐々木健一、木下 荘


『登攀日誌
 
 「何処かに行きましょうや」。佐々木氏のお誘いでこのバリエーションルートの登攀が実現した。メンバーに恵まれ、天候に恵まれ快適に気持ち良く登攀を楽しめました。お世話になりました。両氏に感謝。

4/25(木)雨
 京都駅南口にPM9:00集合。佐々木氏の車に同乗して雨の中を出発。二股ゲートまで行くが事前の情報通り、ゲートには鍵が掛かって入いれず。引き返してリゾートセンター温泉場の駐車場に駐車して前祝の一杯をやって車の中で就寝。

4/26(金)曇りのち晴れ
 明け方まで降っていた雨は起き出す頃にようやくあがる。二股ゲート前の登山者用駐車場に駐車して身支度を整え午前8:30歩き始める。睡眠不足と初日のことでもあり荷が肩にくい込む。二股ゲートからは一般の車は進入禁止だが、30分ほど歩いたところで工事関係者の車に出会い乗せてもらう。猿倉山荘9:40。杓子尾根に向かう者、主稜から鑓ケ岳へ向かう者、2〜3パーティーに出会う。
 白馬尻のテントサイト12:30頃到着、大雪渓に向かって左の小高い場所にテント設営。8:00就寝。

4/27(土)晴れ
 4:00起床。明け方、雨がテントを叩き心配したが身支度を整えている間に晴天の空模様となる。5:35テントサイトを出発。大雪渓を横切って主稜に取り付く。8峰の雪壁の切れた灌木混じりの乗越しに手こずる。3峰の垂直に近い雪壁の登りも悪い。それぞれの峰から峰へはスノーリッジが続く。スノーリッジの両側は白馬沢側、大雪渓側にスパッと切れ落ちている。落ちれば一直線だろう。それにしても青空の下、一直線に直上するスノーリッジが美しい。
 先の見えてきた1〜2峰間のコルで最後の休憩をとる。上を見上げると先行パーティーなのだろう雪壁の上の稜線からわれわれを見下ろしているのに気づく。最後の難関、垂直に近い頂上雪壁をトラバース気味に斜上して14:30登攀を終了する。
 山頂で記念撮影をして下りに掛かる。まだ開いていないと思っていた白馬山荘が開いている。早速、テントでの乾杯用に500ml缶800円也のビール購入して大雪渓を駆け下りる。何のことはない、わざわざ高いビールを山荘まで買いに行ったようなものだ。17:10テントサイトに帰着、バリエーションルートの登攀を無事完了する。