後立山連峰(唐松岳、五竜岳、鹿島槍ケ岳、爺ヶ岳)縦走

                                                              

山 行 日     2005年8月26日(金)〜30日(火)

参 加 者     CL稲村、SL大西、SL前田、脇屋、近藤、三村、藤原、杉本、田中、岡崎、木下(荘)、木下(鏡)、石川、南口、以上14名

行動記録      8/26)岡本8:00(チャーターした小型バス)⇒八方ゴンドラ乗り場15:10⇒八方山荘15:41(泊)
             /27)八方山荘6:00⇒第2ケルン6:50⇒第3ケルン7:09⇒丸山ケルン8:44⇒唐松岳山荘9:48⇒唐松岳山頂10:04⇒五竜山荘13:31(泊)
             /28)五竜山荘6:00⇒北尾根の頭9:40⇒口の沢のコル10:26〜11:00(昼食)⇒キレット小屋12:27(泊)
             /29)キレット小屋6:28⇒吊尾根出会8:15⇒北峰山頂8:25⇒南峰頂上9:26〜1035⇒布引岳11:15〜11:25⇒冷池山荘12:25(泊)
             /30)冷池山荘
5:32⇒赤岩尾根分岐5:46⇒爺ヶ岳中央峰6:50⇒爺ケ岳南峰7:08⇒種池山荘7:55⇒ケルン9:43⇒柏原新道登山口10:54

(状況記録)
  台風11号の影響が出発前日まで心配されたが、幸い関東に上陸、東にそれて出発当日は快晴、登山期間中も連日快晴、30日に下山したとたんに雨が落ちてくる、と言った幸運に恵まれた今回の山行きであった。

 昨年は、夜行バスを利用して翌日入山したが、今回は昼間にバスを利用、体力的負担はかなり軽減されたのでは、と思われたが、残念ながら二人が体調を崩して途中下山することになってしまった。ご本人が慎重を期して勇気ある撤退を申しだされ、大事に至らなかったのはパーティーとしては幸いであった。がそれにしても中高年の山行きでは全員の体調管理に十二分な配慮が必要なことを痛感する。

 コースは、岩に不慣れな人にとっては少し緊張する場面もあったかと思われるが、全員無事故で下山、下山すれば登山口までバスのお出迎えがある大名旅行で、楽しく、楽しく山旅を終えることが出来た。同行のみなさんには楽しい時間を共有させて頂いたことに心から感謝したい。特に会計・食料の買出し、山小屋との折衝など事務方一切を取り仕切られた田中氏には大変お世話になった。このページを借りて心からお礼を申し上げたい。ありがとうございました。、

8月26日(金)快晴  神戸〜八方山荘
 
 会員の残留組、ご家族の見送りを受けて午前8時昨年と同じ小型バスに乗り込み岡本の集合場所を出発する。日頃の行いがよいせいか台風一過、全くの快晴である。途中、さしたる交通渋滞もなく、仕事の関係で富山に在住の大西氏が白馬駅で合流してメンバー全員が揃う。ゴンドラ乗り場に15:10到着、ゴンドラ、リフト通しの券1400円を購入して一気に1830mの第一ケルンへ。第一ケルンすぐ近くの宿舎八方池山荘には15:41に着く。就寝8:00

8月27日(土)快晴 八方池山荘〜唐松岳〜五竜山荘
 
 朝食5:00、今日からパーティーをA班・B班の2班に分けての行動となる。A班稲村、脇屋、藤原、杉本、岡崎、木下(鏡)、田中、以上7名。B班大西、前田、近藤、石川、三村、南口、木下(荘)以上7名。第2ケルン6:50、このケルンは昭和12年12月スキー登山で道に迷い遭難した息子さんのために翌13年親御さんが建立したものだそうだ。

 丸山から白馬3山は、残念ながらガスで見ることできなかったが、1959年3月、脇屋氏、佐鳥氏(故人)、木下の3人で挑戦した「不帰1峰尾根」は見分けることが出来た。オーバーハングの「断壁」を超えた所で猛吹雪に見舞われチリ雪崩に流されながら撤退した忘れられない登攀の、想い出深い尾根である。(創元社現代登山全集C「白馬・不帰・鹿島槍」101ページ参照)

 唐松岳山頂へは荷物を山荘に預けて、30分のところを18分で駆け上がり駆け下りてくる。「牛首」のクサリの架かる岩場を慎重に下り岩峰を右から巻くと大黒岳の鞍部だ。白岳手前のハイマツ帯のところで昼食、今日の昼食はおにぎり3個。八方池山荘は比較的空いていたので五竜山荘も、と思っていたが土曜日のせいか大混雑であった。

 何分小屋到着が13:31。時間を持て余していささか飲みすぎてしまう。夕食はカレー。就寝6:44。

8月28日(日)快晴  五竜山荘〜キレット小屋

 起床3:50、朝食は5時から、早い者順なので4時頃から食堂前に行列ができている。今日は3人が下山することになった。大西氏は仕事の関係で、前田、杉本両氏は体調が優れない、とのことで遠見尾根経由で下山することになった。パーティーに迷惑をかけては、と慎重を期しての勇気ある撤退である。がご一緒できないのは誠に残念。この結果、 A班近藤、石川、三村、南口、木下 B班稲村、脇屋、藤原、岡崎、田中、木下(鏡)の班編成となる。

 今日はキレット小屋までの予定。口の沢のコルまで2時間30分、キレット小屋まで1時間30分、順調に行けば早く着く予定だが、岩場に慣れていない人にとっては少し緊張する1日かもしれない。五竜山荘出発は5:57。五竜岳山頂へは分岐から北西に位置する頂上三角点へ空身で往復する。五竜岳からは急なガレ場を下り、クサリ場のあるG4、G5と呼ばれる岩場を過ぎ、梯子を上り切れば「北尾根の頭」だ。口の沢のコルでB班と合流し昼食、大休憩、11:00に出発。コルから三段登りと呼ばれる急坂を登り、クサリやハシゴの連続する岩場を過ぎ、キレット小屋手前の岩峰を回りこみ最後のクサリのトラバースを終えてキレット小屋に12:27到着。年齢構成を考慮すれば、まあまあ適当な所要時間と言うところだろう。本来ならば冷池小屋まで足を伸ばすところだが・・・・。

 8月29日(月)快晴  キレット小屋〜冷池小屋
 
 キレット小屋出発6:28。小屋の横からすぐに梯子登りの岩場に取り付く。鹿島槍ケ岳北峰と南峰の間を結ぶ吊尾根の出会いに荷物を置いて北峰を15分ほどで往復。今日は昨日よりも好天で剣岳、長次郎雪渓が望まれる。今年7月に登攀予定であったが、台風7号の影響で延期している八つ峰下半部も望見される。このあたりに来ると、1969年4月春山合宿で天狗尾根の「天狗の鼻」にテントを張り、荒沢奥壁の北稜を登攀した時の想い出が懐かしく蘇ってくる。(創元社現代登山全集C「白馬・不帰・鹿島槍」196ページ参照)
 
 今回縦走の最高峰、鹿島槍ケ岳南峰2889mには9:26到着。B班も合流してきて始めて全員で記念写真を撮る。小屋で用意してくれた昼食「うな重」を一人前、食す。他のメンバーの割り当ては半人前づつだったようだが・・・。山小屋の昼食が「うな重」とは今昔の感ありだ。贅沢になったものだ。布引岳11:25に通過、冷池山荘手前の樹林帯を抜けると、八方尾根でも見られたが、ここでも多くの高山植物が見受けられる。花にはあまり興味はないが、ゆとりのある山行なので花に詳しい南口氏の知恵をかりながら、のんびりと花を撮りながら歩く。冷池山荘に12:25到着。この山荘は平成15年にリニュウアルオープンしたそうで、山小屋と言うよりは、まるで立派な旅館のようだ。

冷池山荘のロビー

8月30日(火)快晴   冷池小屋〜扇沢
 5:32出発。A班全員快調にスタートする。爺ケ岳巻き道の途中から、道標はないが中央峰頂上へと続く道を辿る。B班は手を振りながら下の巻き道を南峰へ向かっているのが見える。中央峰登頂は割愛するようだ。巻き道をきたB班と合流して爺ケ岳南峰到着7:08

 種池山荘では長野県大岡村中学校の男子生徒が校歌を合唱して、いろいろお世話になったのであろう小屋の主人と思われる人に、全員で「ありがとございました」、とお礼を言っている場面に出くわす。なかなか清清しいもの。「今年は天候不順で、これまで何校か来た中で雨に会わなかったのは君たちだけだ」と生徒たちに小屋の主人が説明している。われわれも、その幸運にあやかったことになるのだろう。最終日の今日まで全く雨に会わず好天に恵まれることとなった。

 今年8月11日、白馬大雪渓で大規模な土砂崩落があり2人が死傷した事故が発生したが、種池山荘から約20分ほど下った箇所にも崩落の跡があり小屋の人なのか、地元の人なのか、登山客の安全のため二人の監視員の人が見張っていた。監視員の人の話では昨年崩落があり、今年も一人が落石でやられてヘリコプターで運ばれる事故があったそうだ。昨年、剣沢雪渓でも上部のキャンプ場から流出した大量の土砂が帯状に剣沢雪渓上に堆積、その規模の大きさに驚いたことを思い出した。これも地球温暖化による環境破壊の影響なのだろうか。

 柏原新道のケルンを通過すると今回登山の終着駅も近い。10:55終点の登山口にやっと到着、すぐに、往復チャーターしていた小型バスが登山口まで迎えてくれる。「薬師の湯」で一風呂浴び、無事故下山に祝杯、達成感に浸る。バスの中は押して知るべし、アット言う間に神戸へ。神戸岡本は近かった。

 最後にA・B班は、小屋で一緒になる以外、ほとんど別行動となったためA班主体の記述になったことをお断りする。

(画像をクリックすれば拡大します)

8/26、リフト乗り場
15:23
8/27八方池山荘
の朝
、5:53、
八方池山荘を
出発するB班、6:07
同じくA班 6:07 唐松岳山頂、10:07
「牛首」の岩場を下る
近藤氏、11:20
立ったまま器用に熟睡?
する人、13:25
8/28、五竜山荘
での朝、5:49
残念。遠見尾根経由で
下山する3人。5:50
出発するA班5:56
五竜岳山頂、7:09 G4の岩場を行く7:34 G5の岩場を行く、8:22 北尾根の頭、直下の
ハシゴを登る。9:34
北尾根の頭、9:40
「三段登り」上部の
クサリ場を行く11:42
同じくB班11:46 キレット小屋到着、12:27 キレット小屋での
夕焼け、18:03
8/29、6:50
剣岳を望む、7:22 鹿島槍ケ岳
北峰、8:25
同じく 爺ケ岳を望む8:26
冷池小屋到着
12:25
8/30最終日、小屋を出発、
5:32
爺ケ岳中央峰、
6:50
同じく 種池山荘、7:56
土砂崩落現場
の注意書き
土砂崩落現場、
8:20
帰着10:54 お疲れ様でした。
12:14

<今回撮影した””・・・・花は詳しくないので花の名前は南口氏の助けをかりました・・・写真をクリックすると拡大します>

タカネマツムシソウ
(マツムシソウ科マツムシソウ属)
シモツケソウ
(バラ科シモツケソウ属)
ホソバトリカブト ヤマホタルブクロ キヌガサソウの花後
(ユリ科ツクバネソウ属)
トウヤクリンドウ
(リンドウ科リンドウ属)
ミネウスユキソウ
(キク科ウスユキソウ属)
チングルマの実
(バラ科チングルマ属)
ウサギギク
(キク科ウサギギク属)
ハクサンフウロウ
(フウロウソウ科フウロウソウ属)
シラタマノキ
(ツツジ科シラタマノキ属)
ゴゼンタチバナ
(ミズキ科ゴゼンタチバナ属)
イブキトラノオ
(タデ科タデ属)
オヤマリンドウ
(リンドウ科リンドウ属)